卒婚9年目のリアル~不思議な距離感が育む『自由』

コラム
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卒婚という言葉が少しずつ世の中に浸透し始めて、もうずいぶん経つ。そして私たち夫婦も、気づけば卒婚生活9年目に突入した。

「卒婚」という言葉を聞いて、どんな生活を想像するだろうか?

多くの人は、完全に別居してそれぞれの人生を謳歌する姿を思い浮かべるかもしれない。でも私たちの場合は少し違う。

 




お互いが休みの日に合わせて、夫の家と私の家を自由に行き来する生活。

たまに一緒に旅行に行ったりもするが、行きは現地集合、帰りは空港の到着ロビーでさよなら~の時もある。

お互いの自由を尊重しつつ、でも決して「他人」ではない。

絶妙な、いや不思議な距離感を保ちながら、それぞれの人生を歩んでいる。

最初からこうだったのか、あるいは8年間のうちにだんだんとこうなったのかは定かではないが、このスタイルが今の私たちにはしっくりきていうようだ。

結婚生活を続けていれば、お互いの価値観の違いや、相手の言動にイライラすることもあるだろう。しかし卒婚してからは、そういったイライラも我慢できるというものだ。どうせ数日だし・・・と。

この不思議な距離感は、いい。

 




時々、ふと考えることがある。

「私たちは、いつまでこの生活を続けるのだろう?」

自分たちの老後。

これからの人生で、きっと様々な問題が降りかかってくるはず。その時、この生活スタイルは私たちにとって本当に最善なのだろうか?と、答えのない問いを自分に投げかけたりするだろう。

しかし、正解のない道だからこそ、これからも手探りしながら自由な選択をしていきたい。

  




今の私の家は自分だけのお城だ。

必要最低限のものに囲まれ、自分なりのこだわりが散りばめられている。

そんな私の城が、夫の訪問で少々グジャグジャになっても「どうせ数日だし」と我慢ができる。

見たいテレビドラマがあっても、夫が帰った後で一人ゆっくりと見逃し配信を見る。

数日の我慢だ。

しかし、玄関ドアを「バタン!バタン!」と不必要に激しく閉める時だけは「どうせ数日だし」の思いが通用しない。

部屋が揺れて『イラッ!!』とする。

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