個人事業主さん、毎月または半年に一度の源泉所得税と復興特別所得税の納付、手間だと感じていませんか?
「税務署に行く時間がない…」「金融機関の窓口が混んでる…」
そんな悩みを解消してくれるのが、国税庁のe-Taxです!
今回は
e-Taxを使った源泉所得税・復興特別所得税の申告・納付方法と、知っておくと便利な納期の特例について詳しく解説します。
e-Taxってこんなに便利!
e-Tax(イータックス)とは、インターネットを通じて国税に関する申告や納税ができるシステムです。
・24時間いつでもどこでも手続き可能!
・税務署や金融機関に出向く手間が省ける!
・ペーパーレスで環境にも優しい!
日中の忙しい時間帯に銀行へ行く必要もなく、自宅やオフィスからサッと手続きが完了するのは大きなメリットですよね。
e-Taxでの申告・納付、何から始める?
e-Taxで源泉所得税・復興特別所得税を申告・納付するための主なステップは以下の通りです。
事前準備をしっかり!
e-Taxを利用するには、いくつかの準備が必要です。
・利用者識別番号の取得
まずはe-Taxの開始届出を提出して、利用者識別番号と暗証番号を取得しましょう。
・e-Taxソフトの準備
パソコンやスマートフォンから、e-Taxのウェブサイトにアクセスして利用します。特に「e-Taxソフト(WEB版)」はインストール不要で便利です。
・マイナンバーカード
マイナンバーカード方式で申告・納付を行う場合は、マイナンバーカードと、それを読み取るためのスマホ(対応機種)かICカードリーダーライタが必要です。
・ダイレクト納付の届出
口座振替で納付したい場合は、事前に税務署へ「ダイレクト納付利用届出書」を提出しておきましょう。一度手続きしておけば、次回以降の手続きが格段に楽になります。
徴収高計算書データを作成・送信!
給与から天引きした源泉所得税などは、「徴収高計算書」という書類にまとめて税務署に提出する必要があります。e-Taxでは、この徴収高計算書データをパソコン上で作成し、送信します。
e-Taxソフト(WEB版)にログインし、「徴収高計算書」を選択。
ログイン

以下のいずれかの方法でログインできます。



徴収高計算書

『申請・納付手続きを行う』を選択

『新規作成』を選択

赤枠部分で該当する方を選択(一般or納期特例分)
・会計年度、税務署名、給与の支払年月日、支給額、税額などを正確に入力し、送信します。
・たとえ納める税金がない場合(0円)でも、徴収高計算書の送信は必要です!
徴収高計算書の送信自体には、電子証明書(マイナンバーカードなど)は不要で、利用者識別番号と暗証番号があれば行えます。
3. 納付方法を選ぼう!
e-Taxで徴収高計算書を送信したら、いよいよ納付です。
受信通知の中に、送信結果と納付方法の選択画面が表示されます。
納付方法には、主に以下の方法があります。
ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)
事前に届出をした銀行口座から、即時または指定した日に自動で引き落としされる方法です。最もスムーズで便利なため、ぜひ利用を検討してください。
インターネットバンキング等
e-Taxで納付情報を登録した後、ご自身のインターネットバンキングやATMを使って納付する方法です。
クレジットカード納付
国税クレジットカードお支払サイトを通じて納付できます。ただし、手数料がかかるので注意が必要です。
スマホアプリ納付
〇〇Payなどのスマホアプリを使って納付する方法もあります。
申告税額等が30万円を超える場合は利用できません。
【重要!】知っておきたい「納期の特例」
ここでぜひ知っておいていただきたいのが「源泉所得税の納期の特例」です!
通常、源泉所得税は給与などを支払った月の翌月10日までに納付することになっています。しかし、給与の支払いを受ける人が常時10人未満の事業者であれば、この特例を適用できます。
納期の特例を適用すると…
・1月から6月までの源泉所得税 → 7月10日までに納付
・7月から12月までの源泉所得税 → 翌年1月20日までに納付
つまり、年2回の「まとめて納付」で済むようになるんです!毎月の事務負担がグッと減りますよね。
納期の特例を受けるには?
この特例を受けるには、税務署に「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」を提出し、承認を受ける必要があります。承認を受ければ、その承認を受けた日の翌月から特例が適用されます。
まとめ
e-Taxは、源泉所得税・復興特別所得税の申告・納付を効率化するための強力なツールです。
そして、小規模事業者であれば「納期の特例」を併用することで、さらに事務作業の負担を軽減できます。
まだe-Taxを利用していない方や、納期の特例を知らなかった方は、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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