「NISAで資産を増やす」 投資を始めた多くの人が、画面上の数字が増えていくことに喜びを感じていると思います。私もそうでした。
しかし、シニア世代と呼ばれる年齢になり、ある考えが頭をよぎるようになりました。
「このお金、いつ使うのが一番幸せなんだろう?」
今回は、私が「貯める」から「使う」へ一歩踏み出し、NISAの定期売却を始めた理由と、それによって変わった心の持ちようについてお話しします。
1. 「もっと増えてから」という欲を超えて
最初は迷いもありました。「あと数年待てば、もっと大きな金額になるかもしれない」という投資家ならではの欲が顔を出したからです。
しかし、楽天証券の定期売却シミュレーションを使ってみて、視界が晴れました。
「毎月一定の割合で取り崩しても、あと20年は資産が持つ」
この具体的な数字を見たとき、「20年後、私は今と同じように元気に動けるだろうか?」と自問自答しました。結果は明白です。「もっと増えた未来」の数字より、「元気な今」の体験に投資する方が、私にとっては何倍も価値があると感じたのです。
2. 定率売却が生んだ「心の余裕」
私は現在、毎月「定率」で売却する設定をしています。これが驚くほど自分の性に合っていました。
- 相場に一喜一憂しない:上がっても下がっても自動で淡々と積み立ててきたように、定期売却も淡々と売却されるのを待つだけ。
- 年金のような安心感:決まった日に自動で入金されるので、管理の手間もストレスもありません。
3. 「ちょっといい」選択が人生を彩る
定期売却を始めてから、お金の使い方が劇的に変わりました。以前なら「贅沢かな?」と躊躇していた場面でも、「今を楽しむための自分への許可証」が出たような感覚です。
- 旅の質を上げる:飛行機はちょっといいシートでゆったりと。宿も、心からリラックスできる場所を選ぶ。
- 孫との時間:遠方に住む孫に会いに行くための旅費や、成長を祝うプレゼント。
「今」しか見られない孫の笑顔や、今しか味わえない感動に、罪悪感なくお金を使えるようになりました。

4. 楽天証券の「定期売却シミュレーション」を活用
「本当に20年も持つの?」という不安を解消してくれたのが、楽天証券の定期売却設定画面にあるシミュレーション機能でした。
- 操作は簡単: 保有している銘柄を選び、売却方法(定率・定額・期間指定)や数値を入力するだけです。
- 視覚的な安心感: 何歳まで資産が続くかがグラフで表示されるので、「これなら少し贅沢をしても大丈夫だ」と客観的に判断できます。
最初は「まだ早いかな」と思っていても、一度この画面で数字を確認してみると、私のように「今が使い時!」という確信が持てるかもしれません。
まとめ:使う喜びは、もっと格別
NISAを始めたばかりの頃は、資産が増えることが何よりの楽しみでした。でも、実際に出口戦略を始めてみて気づいたことがあります。
「増やす喜びもいいけれど、使う喜びはもっと格別ですよ」
資産は、人生を豊かにするための「道具」に過ぎません。シミュレーションで将来の安心を確認できたら、あとは「今」をどう彩るか。
もし、いつまで貯めればいいか迷っている方がいたら、ぜひ一度「使うためのシミュレーション」をしてみてください。
数字を追いかける毎日から、人生を楽しむ毎日へ。
私のこの経験が、どなたかの背中を優しく押すきっかけになれば幸いです。

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