こんにちは。にゃーちゃんです。
51才で夫とともにセミリタイアし、それと同時に卒婚。
現在卒婚&セミリタイア6年目です。
程よい距離感
客とスタッフ
先日温泉旅館に泊まった。
駐車場に着くなりスタッフさんによるお出迎え。
『お荷物お持ちます』と言われても、1泊分の荷物は持ってもらうには気の毒なほど少ない。
スタッフさんも思わず『これだけですか?』と(おそらく)本音がポロリ!
フロントで懇切丁寧に説明を受けた後、例の小さな荷物を持ってもらって部屋まで案内される。
もちろん、部屋の中でも隅から隅まで説明がある。
私のゲストハウスとは大違いだ。
コロナ前は、一応私も部屋の中の説明くらいはしていた。
簡単な説明なので2.3分もあれば終わる。
あとは雑談になるか、すぐに退室するか。
これが私にとってのお客さんとの『距離感』だった。
コロナになってからは、この2.3分の説明すらなくなった。
部屋の中の要所に説明書きを置いて、口頭での説明をなくした。
事前決済のお客さんは、セルフチェックインができる仕組みを作った。
私と会話することなく入室できる。
コロナが収まりつつある今も続いている。
コロナになり、お客さんとの『距離感』が変わった。
しかし、今の『距離感』が意外と好評なのだ。
パーソナルスペース
心地いいと感じる距離感は人によって違う。
心理学用語に『パーソナルスペース』というものがある。
他人に近づかれると不快に感じる空間を意味する。
NPO法人日本サービスマナー協会によると、接客の場でお客さんと違和感なくコミュニケーションが取れる位置は『75cm~120cm』とのこと。 ベッド越しに話す距離感だろう。
何センチから何センチなんて、考えたこともなかった。
距離は考えたことはなかったが、雰囲気だけは読み取ろうとそれなりに観察した。
初対面の人でも近くにいることが心地よさそうな人。
そう感じた時は、部屋の説明の後に雑談へと進む。
初対面の人とは距離をとるのが心地よさそうな人。
そう感じた時は、説明が終わるとさっさと退室した。
正解かどうかはわからないが・・・
夫婦間
夫婦間でもパーソナルスペースは必要だ。
卒婚して一人暮らしをするようになって、パーソナルスペースの持つ意味合いを実感する。
『パーソナルスペース』他人に近づかれると不快に感じる空間。
以下のグラフは、webeclatさんによる『50代女性100人に行った寝室事情』のアンケート調査の結果だ。
同室で寝ている人は、「同じベッドで寝ている」と「別々に寝ている」を合わせて60%
別室で寝ている人は40%
同室で寝ている人の満足度は52%
別室で寝ている人の満足度は88%
以上のことからわかるように、別室で寝ている人の満足度は同室で寝ている人に比べると遥かに高い。パーソナルスペースを持つことは、心身の満足度に繋がるようだ。
実際私も一人暮らしを始めて、一人の時間の心地よさを実感している。
夫と一緒にいる時はあまり意識したことはなかったが、経験して初めてこの心地よさに気づいた。
『同室で寝ている人の満足度は52%』この52%の人も別室で一人で寝てみたら、案外心地いいと思うかもしれない。
個人的にはおすすめなのだが・・・
初対面の人であれ夫婦であれ、いずれにしても程よい距離感は必要だ。
距離感を見つめなおす
温泉旅館のチェックアウトの時も、もちろん例の小さな荷物を持って車まで来てくれた。
荷物を積み込む様子を笑顔で見ている。
急がなきゃ!と焦る。
車に乗りカーナビを設定したかったが、ずっと見ているのでとりあえず出発した。
深々とした辞儀で見送ってもらった。
この時の私の『パーソナルスペース』他人に近づかれると不快に感じる空間は、かなり巨大化していたことだろう。
しかし、コロナ前の私もこれと同じことをしていたのだ。
お客さんが車で出るまで見送り、去っていく車に向かってバイバイする。
これが、お客さんに対する礼儀だった。
・・・が
要らぬ世話だったようだ。
そういえば、『今ナビ設定中で~す!もう少し時間かかりま~す!』
と言われたこともあったな。
全く持って要らぬ世話だった。
コロナになってお客さんとの距離が遠のいた。
しかし今の『距離感』は、お客さんからは意外と好評だ。
そして私にとっても楽でいい。
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