後編/熟年離婚の推移と夫婦間の考え方

コラム
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こんにちは。にゃーちゃんです。

51才で夫とともに早期リタイアし、それと同時に卒婚。

現在卒婚&セミリタイア6年目です。

この記事は『後編記事』

前編がまだの方はまずこちらから↓

前編/夫婦の会話がかみ合わなくなったら~松下幸之助の教え、牛はモーで馬はヒヒン!
ひと夏の夫婦間のちょっとしたいざこざ。松下幸之助さんの名言『男は男、女は女。牛はモーで馬はヒヒン。繁栄の原理は極めて素直である』に当てはめると合点がいく。所詮かみ合うはずがないのだ。

『所詮かみ合うはずがない』という結論に至ったが、ふとこの歌を思い出した。

『おっきなちっちゃな物語』

作詞:もりちよこ 
作曲:林アキラ 
編曲:赤坂東児

Eテレ『おかあさんといっしょ』の中に出てくる歌だ。

一見当たり前のことを言っているように聴こえるが、胸に突き刺さるものがある。

知らない人は是非聴いてみてほしい。

喧嘩ばかりしているアリとゾウ。

見かねた神様がちっちゃなアリを大きくし、おっきなゾウを小さくした。

大きさが入れ替わったアリとゾウは、多くのことに気づいていく。

相手の立場になって考えれば、気づくこともあるんだよ~。

立場や考え方が違っても、同じ空間にいて同じ空を見上げているんだよ~。

と訴えているようだ。

 



一般的に日本人は自己主張が苦手だと言われている。

これは、『個人』よりも周りとの『調和』や『思いやり』を大事にしてきた、家庭教育や学校教育の表れかもしれない。

だが、これが長年連れ添った熟年夫婦間だったら話は別。

相手との『調和』や『思いやり』よりも、自分という『個人』が優位に立ち、お互いに自己主張し過ぎて話がかみ合わなくなるケースも多々ある。

熟年離婚が増えてきているのもわかるような気がする。

厚生労働省の調査によると、離婚件数の推移は以下の通り。

離婚件数の年次推移
厚生労働省

平成14年のピークから徐々に減ってはきているものの、昭和と比べると遥かに高い件数だ。

同居期間別にみた離婚の割合の年次推移
厚生労働省

そして、同居20年以上のいわゆる熟年夫婦の離婚の割合を見ると、以前は最下位の5番目だったのに対して平成に入ってからは3番目に浮上してきた。

熟年離婚が珍しいものではなくなってきている。

もしも『おっきなちっちゃな物語』に出てくるチーゾウとデカーリのように、相手の気持ちになって考えたら、今まで見えていなかった、いや!見ようとしていなかったものが見えてくるかもしれない。

 



結局この言葉に戻る。

前編に出てきた『実るほど頭を垂れる稲穂かな』

『立派な人ほど謙虚な姿勢である』という意味のこの言葉。

長年の経験から、謙虚さは物事をうまく運んでくれる。

逆に、『俺は俺は、私は私は』と我を張り過ぎるとろくなことにならない。

職場でも夫婦間でも同じだ。

私もデカーリになって、チーゾウになった夫の気持ちを考えてみた。

・・と、ほらまた!

大きさだけでも優位に立とうとしている自分がいる!。

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』の実践は結構難しい。

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