会社員という組織の枠から飛び出し、早いもので10年目を迎えた。
現役時代は、「気の合う人」とはプライベートでもお酒を飲み交わし、「そうでない人」ともビジネスライクに割り切って付き合う~そんな、多くの人が当たり前にこなしている大人の人間関係を、私もそれなりに続けてきた。
リタイアした当初は、あの独特の「お付き合い」から解放されて、せいせいした気持ちが勝っていたのを覚えている。しかし、10年という月日が流れた今、私の人間関係にはまた別の変化が訪れている。
変わっていく関係~気の合う人とも「疎遠」になる現実
仕事を辞めてから、人付き合いの幅はぐんと狭くなった。
驚いたのは、会社員時代にあれほど「気が合う」と思っていた友人たちとも、年数を追うごとに少しずつ、だんだんと連絡を取る頻度が減り、疎遠になってきたこと。
お互いに生きるステージや、日々の時間の使い方が変われば、自然と共通の話題が減っていくのは仕方のないことかもしれない。でも、ふとした瞬間に「あんなに仲が良かったのに」と、少し寂しさを覚えることも正直ある。
「これでいいのかな」という葛藤と、社会からの逃避感
今の私は、仕事(リタイア後に起業)の合間に数少ない気の合う友人とおしゃべりをしたり、思い立った時にキャンピングカーでふらっと旅に出たりする生活を送っている。
人間関係に縛られない毎日は、断然ラクだ。 誰に気を遣うこともなく、自分の行きたい時に、行きたい場所へ行ける自由。
その一方で、時々ふと、頭をよぎる疑問がある。
「本当に、これでいいのかな」 「人と触れ合う機会を自ら減らして、社会から逃げているだけなのではないか」
そんなふうに、自分の生き方に少しだけ自信が持てなくなるときがある。
ドラマ『ソロ活女子のススメ』に救われて
『ソロ活女子のススメ』というドラマをご存じだろうか。主人公が一人で好きな場所へ行き、誰にも邪魔されずにその瞬間を味わい尽くす姿。

このドラマを見るたび「ああ、こういう生き方って、やっぱり素敵だな」と素直に思える。
誰かと群れることだけが、社会と繋がることではない。 自分の五感を使って、行きたい場所へ行き、その土地の空気を吸い、美味しいものを食べる。
キャンピングカーで目的地を決めずに走る時間そのものが、私なりの「世界との関わり方」なのかもしれないな~などと、『これでいいのかな?』『これでいいんだ』の思いを繰り返しながら10年目を過ごしている。
縛られない「今」を、愛おしむ
人間関係の幅が狭まることは決して寂しいことではなく、人生が身軽になった証拠だ。
社会から逃げているように思える瞬間があっても、縛るものが何もない「今」のこのラクさのほうが断然いい。
あれこれ考えても、会社員時代に戻りたいとは思わない。
結局は今の生活が好きなのだろう。
だってラクだもん!

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