こんにちは。にゃーちゃんです。
51才で夫とともに早期リタイアし、それと同時に卒婚。
現在卒婚&セミリタイア5年目です。
カリギュラ効果と前提挿入
あれしちゃダメよ!
これしちゃダメよ!
小さい子どもは、パパやママが制してもなかなか止めようとしない。
制すれば制するほど、行動はエスカレートしていく傾向にあるようだ。
小さい子どもじゃなくても同じだ。
学生時代、校則というものがあったが、先生の目を盗んで破っていた人は多い。
私もその一人だ。
周りを見渡してみても、『ポイ捨て禁止』と書いてある立て札の傍には空き缶が転がっている。
上野動物園のパンダの赤ちゃんのお披露目の時も『立ち止まらないで先に進んでください』というアナウンスにも関わらず、ほとんどの人がパンダの前で立ち止まり写真撮影。
私もやっぱり立ち止まって、スマホをカシャ!
人はなぜ『やっちゃダメだよ~!』と言っているのにやってしまうのだろう?
私のゲストハウスには『室内禁煙』の貼り紙がしてある。
火災防止という意味もあるが、一番は次のゲストさんへの配慮だ。
私はたばこを吸わない。
たばこを吸わない人にとって、たばこのにおいはすぐにわかる。
そして、部屋に染み付いたたばこのにおいはすぐには消えない。
ベッドメーキングに入って『室内喫煙』された形跡があると、ガックシうなだれる。
人はなぜ『やっちゃダメだよ~!』と言っているのにやってしまうのだろう?
謎だ!
カリギュラ効果
カリギュラ効果というものをご存知だろうか。
禁止されればされるほどやってみたくなる心理現象のことを言う。
『開けるな』と言われれば開けたくなる。
『見るな』と言われれば見たくなる。
子どもが『勉強しなさい!』と言われて一瞬でやる気がなくなるのは、まさにこの現象だろう。
このカリギュラ効果はマーケティングでも活用されている。
『心臓が弱い人はこの映画観ないでね』
『ダイエットに興味がない人は、この商品買っちゃダメ』
『期間限定!数に限りあり!』
どれも興味をそそられる言葉だ。
そして人々は、観るなと言われた映画を観、買っちゃダメよと言われたダイエット商品を買う。
数に限りあり!などと言われたら、必要かどうかはさておき焦る。
これがカリギュラ効果。
前提挿入
そして、逆の効果を狙ったものが『前提挿入』
最近の公衆トイレの張り紙にはこう書いてある。
『いつも奇麗に使ってくれてありがとう』
見かけた人も多いはず。
「トイレを使う人はいつも奇麗に使っている」というのが前提になっている。
これを見た人は「みんな奇麗に使っているんだな。自分も奇麗に使わなきゃ」と誘導される。
おまけに『ありがとう』とくれば、もう汚すわけにはいかない。
人の心理をうまく利用している言い回しだ。
日常会話でも活用できそうな『前提挿入』だが、安定した精神状態と訓練が不可欠なようだ。
ゲストハウスのテラスには、テーブルとイスそして灰皿を準備している。
カリギュラ効果などと言われても、やっぱり納得いかない!
『室内で吸っちゃダメだよ~!』
『次の人に迷惑かけちゃダメだよ~!』
って言ってるのに何で吸っちゃうのかな~~???
『室内禁煙』の貼り紙を『前提挿入』式に変えた。
『室内禁煙にご協力いただきありがとうございます。お陰様で、気持ちのいい状態で次のお客様をお迎えできています。』
替えてみたはいいが、ちと長い!
この長いフレーズを、お客様がまず読んでくれるかどうかが気になるところではあるが、いいフレーズが思いつかない。
しばらくこの長文で検証してみよう。
数日後
『室内禁煙にご協力いただきありがとうございます。』だけにしてみた。
只今検証中!
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