普通なんてない!千差万別、十人十色!

コラム
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こんにちは。にゃーちゃんです。

51才で夫とともに早期リタイアし、それと同時に卒婚。

現在卒婚&セミリタイア5年目です。

 



『普通は〇〇だよね~』

何気なく、そして割と頻繁に使っている言葉。

人生長く生きていると、自分の中での『普通』が凝り固まっていく。

普通は、使った食器は洗って元の場所に戻す。

普通は、誰かの家にお邪魔するときは、『夕方頃』ではなくて『16時頃』と伝える。

普通は、納得いくかいかないかは別として、ルールは守る。

挙げたらきりがないほど出てくるだろう。

辞書の中での『普通』とは?

『いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。他と特に異なる性質を持ってはいないさま。(出典:Oxford Languagesの定義)』

曖昧っちゃ~曖昧だ!

 



ゲストハウスを始めていろんなお客さんと出会うようになった。

チェックインやチェックアウトの時間を守る人と守らない人。

使った食器を水切りかごに入れておく人やタオルの上に伏せて並べておく人。

はたまた、シンクの中にそのままにしておく人。

ゴミが部屋のあちらこちらにある時もあれば、ゴミを持ち帰っている人もいる。

本当に千差万別だ。

最初の頃は、自分にとっての『普通』と違えば『どうして?』と、半ば苛立ちに近い疑問が沸いてきていた。

しかし、今は・・・

私も成長した!

いろんな場面で寛容でいられる・・・ようになってきた・・と思う。

『普通は〇〇』って言葉は使っちゃいけないんだな~

これが、この人にとっての『普通』なんだ~と思えるようになってきた。

 



少し前に放送された、NHK連続テレビ小説『おちょやん』の中に出てくるフレーズが忘れられない。

家庭の事情で学校にいけない竹井千代に対して、担任の玉井先生が発した言葉。

『竹井さん、この前言うてましたよね。自分は普通の子みたいにはならへんて。それでええと思いますよ。

むしろ、普通の子なんていません。いろんな子がいてみんなそれぞれがんばっているんです。

強いて言えば、それが普通です。

そやから、学校に行くことができなくても、竹井さんは普通ですよ』

この玉井先生の言葉に感動した人は多いと聞く。

以前、友達から『子どもが高校を中退したいって言い始めた。どうしよう!』と相談されたことがある。

『学校が合わないんだったら、それもありじゃない』と言ったのを覚えている。

いろいろ悩んで考えた結果、中退することを認めた。

心底そう思って言ったのか、自分のことではないからそう言えたのかは定かではない。

だが、息子がいつの間にか会社を辞めて無職になっていたと知った時は驚いた。

『それもありだね』なんて、すぐには言えなかった。

だが両者にとって、学校を辞めること、仕事を辞めることは『普通』のことだったのだろう。

 



今なら

好きなことに夢中になってがんばっている息子を見て『あれもありだったんだ』と思える。

生活しているといろんな場面で、自分にとっての『普通』とは違う場面に出くわす。

法に反することや倫理的道徳的なことに反すること以外、相手の『普通』を認めることは、実は自分にとっても楽な生き方かもしれない。

それはだめだ!
それはおかしい!

などとムキになって、要らぬエネルギーを使わなくてすむ。

しかしっ!

時間だけは譲れない!

『夕方頃行きます』みたいな言い方をされると『夕方とは何時?』と聞き返したくなる。

あなたにとっての夕方と私にとっての夕方は、必ずしも同じとは限らない。

などと、ちとムキになる。

まだまだだな

 



先日のこと

チェックアウト時間になっても退室されないお客さんがいた。

たまに寝坊される人がいるので、声掛けのタイミングは難しい。

20分を過ぎた時点で声掛けに行った。

『あ~、すぐに出ま~す!』と言われて、それから15分ほどでチェックアウトされた。

後日、口コミの評価が10段階中1だった。

なるほど!
そうきたか!

これも、その人の『普通』なのだ!

と、自分に言い聞かせる。

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